最近の若手は主体性(自ら考え、自ら行動しない)がないと言われます。でも若手は指示されたことは適切にこなし、理解力は私よりもあります。誰でも安心して対話できる雰囲気をつくりだし、一方的に話すのではなく、相手が話したくなる質問をします。誰もが「分からない」ことを「分からない」と言えるようになると、自ら考え、自ら行動する人が増えます。
みなさん、こんにちは。日本の工場でモノづくりをしている定年まで10年を切ったシニアです
10月の3連休は静岡の実家に帰省し、富士サファリパークに行く計画をたたています。
今日も人財育成の失敗から学んだ「おすすめ情報」をお伝えします。
失敗談
現場改善の対策を若手に細かく指示してから、若手が改善を進めています。最近「若手が自ら考えて行動してくれない」といろんな職場で聞かれます。でも若手は指示された仕事について、指示した内容を適切に行動してくれています。また私が考えている以上に理解している部分がありますやっと指示しすぎていることに気づきました。なんで自ら考える人が少ないのでしょうか?
おすすめ情報
そもそも対話とは?
対話とは、個人が自分固有の体験/信条/価値観などにもとづいて何ごとかを語ることです。
言葉の重みを受け止め、自分の腑に落ちたことを、自分の言葉で語ることが対話です。
でも映画の寅さんシリーズが30年近くも続いたのは、日本人は対話ではなく、会話を求めています。会話では話した内容が重要ではなく、どんな気持ちで語ったのか/語らなかったのかです。
日本は察する文化!
日本は言葉の裏をさぐる文化、日本は自分が相手を察する文化です。
日本の会話には、たっぶり「察する」が含まれています。たとえば「彼女は口では強がっているけれど、本心は寂しかったりします」。相手を気づかって自分の本心を言いません。
対話とは対等の立場で、お互いの意見を話し、新しい展開を求めることです。だから対話では「分からない」ことは、「分からない」とはっきり言います。ただし「分からない」理由は述べます。そうしないと対話にならないからです。
日本で対話をする。
先生から「無心になれ」と言われて、分かった気になるのが日本人です。
「それは分かりません」。単純な「問い」を発することが対話の根っ子です。対話べたな日本人ですが、特定のテーマを設定すれば、欧米人顔負けな討論をします。たとえば会社の新製品の開発に関する討論は、たいへん真剣なもので、みなが熱く自分の思いを語ります。
対話の話題をみんなで共有し設定すれば、日本でも対話が進みます。そうすれば自ら考える人がもっと増えるはずです。「思いやり」「やさしさ」が圧殺される対話の根っ子について興味がある人は、「対話のない社会、中島義道さん」の本が参考になります。
まとめ
Q.なんで自ら考える人が少ないの?
A.日本は察する文化で、相手に合わせようとするからです。
お互いを尊重する対話ができれば、自ら考える人が増えます。

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