なんで若手に良い感じが伝わらないの?

みなさん、こんにちは。日本の工場でモノづくりをしている定年まで10年を切ったシニアです。
秋にとれる脂がのったトロカツオを食べました。マグロの中トロのように舌の上でとろける感触がとっても美味しかったです。
今日も人財育成の失敗から学んだ「おすすめ情報」をお伝えします。

失敗談

 過去に現場で私が失敗した事例を、若手に紹介しているのですが、「悪い感じ」にしか伝わっていません。「悪い感じ」とは、私が話した言葉尻をとらえて、若手が責められているように感じてしまうことです。事実だけを淡々と語っているのですが、なんで若手に「良い感じ」が伝わらないのでしょうか?

おすすめ情報

気持ちが通じる文章とは?
 文章を読んで、一度で意味が分かるとスッキリします。しかし意味が分からないと、途中で読むのを止めてしまいます。意味が分からないのは、つながりや表現力が無いからです。
「つながり」が無いとは、主語に対して述語があっていない文章です。たとえば「私がブログを書き始めたのは、自分の経験は大切と思ったからです」。何となく意味は通じますが、「は」が2つあるので一度読んだだけでは意味が分かりにくいです。
「表現力」が無いとは、否定的/まわりくどい/自慢話などです。
相手を「察する」とは!
 相手との会話や文章から、相手の立場/状況/気持ちなどを察して言葉にします。そうすると「感じの良さ」が相手に伝わります。
「察する」言葉を使うときは、目的語を連想します。
  例)(私の体調が悪いことを)察してくれてありがとう。
  例)(俺が不快だってことを)察してくれてありがとう。
「察する」とは、まだ相手が言葉に表していない意図や暗黙の了解を読み取ることです。
「察する」ことができれば、相手との共通認識が得られ、安心感も得られます。
たった一文字で印象がかわる
 ×:肌の悩み解決する「スキンケア習慣」のつくり方
 :肌の悩み解決する「スキンケア習慣」のつくり方
 ×:「」は「読者自身が解決する」感じがして、手間がかかる印象です。
 :「」は「結果として解決する」感じがするので、何もしなくても解決しそうな印象です。文章を読んでくれる人がいて、初めて文章が命をおびます。教育は受講者がいて、初めて育成が進みます。
 いい人なのに文章や言葉で損をしている人は、「なぜ、あの人の文章は感じがいいのか、庄司 錬さん」の本が参考になります。

まとめ

Q.なんで若手に良い感じが伝わらないの?
A.相手が言葉に出せていない事柄を「察して」いないからです。
 相手が一番聞きたいことを「察して」、話せば伝わるようになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました